古書 かわしま [インタビュー]

古き良きものに出合える魅力いっぱいのお店

釧路市北大通に1軒の古書店があるのをご存知ですか?以前は「豊文堂北大通店」という名前だったこちらのお店。昨年9月に店名が「古書かわしま」となりました。店主の川島直樹さんに古書店ならではのエピソードや魅力についてお話を聞きました。

(聞き手:さがらゆみこ)

とてもたくさんの本がありますが、開店当初から本はたくさんあったのですか?

豊文堂がオープンしたのは2003年の秋ですが、その頃は棚に2、3割だけでした。こんなにすっきり入れる店はないねと言われたこともありましたし、車いすのお客さんが入ってきて喜ばれたこともありました。気が付いたら増えていた感じです。

本はどのようにして増えるのですか?

うちのお店は古書組合に加盟していまして、その業者間のせりで本を仕入れることもありますが、だいたいはお客さんが持ってきた本です。本の量が多い、お客さんが車を持っていないといった時はご自宅に伺う場合もあります。

古書組合について教えて下さい。

日本古書籍商組合という名前の全国組織です。道東に組合支部があり、その中に釧路組合があります。釧路組合という名前ではありますが、釧路以外、例えば根室や北見などのお店も所属しています。そこで年に1,2回集まってせりをしています。

通信販売も行っているそうですが、遠方からの注文もありますか?

東京や大阪、福岡など、大都市の方からの注文が多いです。釧路市内からの注文もありますね。

よく売れる分野はありますか?

お客様の年代や好みの分野があるので、本次第ですね。常連さんだと顔が見えるので、本を仕入れる時に「これはあの人向きだな」と選ぶこともあります。

常連さんとのエピソードがあれば教えてください。

毎日のようにくるお客さんで、コンビニのコーヒーが好きな方がいます。本は濡れたらいけないので持ち込みはさせないのですが、その方とは仲良くしていたこともあり、特に注意はしていませんでした。でもある日、本の話で興奮したのか、リアクションが大きくなってコーヒーがこぼれてしまいました(笑)。それ以降は、コーヒーの持ち込みを禁止にしています。
 それからは外の本棚の上にコーヒーを置いて店に入ってきましたが、別のお客さんがそのコーヒーを飲みながら本を選んでいたこともありました(笑)。

他の書店にはないエピソードですね(笑)。今回取材するにあたって、インスタグラムも拝見しました。そこに掲載されていた「かわしまくん袋」が興味深かったです。お客様に合わせた本を選ぶものだったのですか?

そうですね。3冊選びました。2冊はお客さんが好みそうな本、残りの1冊は「この人に読んでもらいたい」と考えた本にしました。でも時間や労力、採算の関係もあったので数回で終わりにしました(笑)。

選ぶのも値付けも大変そうですね。

自分の基準でつける時もあればよその価格を見ながらつける時もあるし、千差万別です。

川島さんご自身はどんな本が好きですか?

小説が中心ですが、それ以外でも古いものから新しいものまで色々読んでいます。家でも10冊くらい並行して読んでいますが、どれも読み終わっていません。1冊だけに集中できればいいのですが、あれもこれも手を出しています。

川島さんが考える、古書店の魅力とはどのようなものですか?

古書店は、新刊書店から消えてしまった本を敗者復活戦のように並べられる・たくさんの本がある・過去のいろんな本を扱えるのが魅力だと思います。
 また、見かけなくなった本や世に出ていたことすら知らなかった本に出合えて、それを必要としている人に届けられるのも魅力ですね。世の中新しいものだけではありません。古いものにもいいものはたくさんあります。

くしろcotoをご覧になられている方、特に古書店に入ったことがない方に向けてメッセージをお願いします。

入りづらい店かもしれませんが、魅力がたくさんあるので怖がらずに入ってきてください(笑)。

■まとめ

初めて古書店に入りましたが、新刊書店とは違うどこか懐かしい雰囲気を感じました。「棚が動く」、「常連さんは顔が見える」、「古いものにもいいものはある」と印象的な言葉で古書店について語ってくれた川島さん。みなさんも一度その魅力に触れてみませんか?

店名古書 かわしま
住所釧路市北大通8-1
電話0154-31-4880
営業時間10:00~19:00
定休日不定休
ホームページhttp://kosyohoubundou.com/
SNSInstagram

写真出典:フィールドノート

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