くしろ愛すくりーむ

2021.06.16

大人の舌にもヒットする酒粕アイス

「釧路より愛をこめて」――そんな思いが詰まった地産地消のアイスクリームがデビューしました。その名もズバリ「くしろ愛すくりーむ」(税込み395円)です。釧路の酒蔵「福司酒造」の純米酒の酒粕を、管内の標茶町産の牛乳と合わせて作ったアイスクリームは、ほんのりした甘さと純米酒由来の香りが相まって、大人も納得する味わいに仕上がっています。

製造しているのは、3年前からお弁当の宅配や給食などを手掛けるファーストエムズさんです。清掃事業や保険の販売を行っていた同社は、取引先である企業や高齢者施設、幼稚園・保育園などの要望を受けた形で飲食事業に進出しました。事業は順調にスタートしたものの、昨年来のコロナ禍は少なからず逆風に。でも、そこでくじけないのが松野史寛社長(41)のチャレンジ精神あふれるところ。昨年夏には「北の恵みソフトクリーム」の移動販売を開始し、今年5月初めに「くしろ愛すくりーむ」の発売にこぎつけました。

「福司さんから何かコラボしたいとのお話をいただいたのがきっかけです。酒粕を使うことでアルコール分が0.4%程度残りますが、かえって大人の方にもアピールできるし、居酒屋さんなどで食後のデザートに使ってもらってもいるんですよ」と松野社長。